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1歳児クラスのフィンガーペイント
1歳児クラス13 /17名参加。机に新聞紙を敷き詰めて、ポスターカラーの赤、黄、青の三原色をそれぞれの紙皿に入れ、紙皿から色を選んで、指先で紙に描くように保育士がして見せる。何が始まるのだろうと、不思議な面持ちで見つめる子どもたち。
恐る恐る指に色をつけて見つめる。
茫然としている。
大胆に手のひらに色を付ける。
指につけた色をじっと見つめる。
紙に付いた色を消そうとしている。
こうするのよ、と保育士の手助けで気持ちが乗っていく。
腕、服まで色をつけている子。
手を洗いたいと泣き顔の子。
無表情で声ひとつ出さない、さまざまな様子に、全体的に汚れることの経験が乏しいことを感ずる。けれども、これを機会に、2歳児クラスになると、ボディーペイントをすればイキイキとした笑顔や「見てごらん」と楽しむ姿が見られるようになる。経験の大切さを知る。
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子どもたちの遊んだ後の机の上
どろんこ遊び
当所の仮説園舎、コロナ禍でどろんこ遊びが今は途絶えているが、設立まもなくから続いていた遊びは名物でもあつた。
ある日曜日、その当時の子で小学校4年生くらいの子が園庭で遊んでいるので「そこで、何をしているの」と問えば、「ほら、○○ちゃんよ。体に泥を付けて遊んだところはどこ?」
「ここよ」と指差せば、「ここ?ここで?」と不思議な顔。「あの時、気持ちよかった。体に泥をいっぱい付けて」と。そのルーツを私に確かめる。
ボディーペイントやどろんこ遊び等は欲求不満の解消にもなる。
2023.9.7 文/写真 I.M