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背景/保育所玄関脇壁画より 津江克美先生作
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2007年05月23日(水)16:43
どろんこ天使

 蒸し暑くて、風のない日、日差しはあまり強くなく、カンカン日照りはダメ。海よりの東風が吹くと、冷気を含んでいる。少し位の西風なら大丈夫。そのような気象条件の日が、四月から五月、そして梅雨に入る前までに、何日あるだろうか。否、何日というより、1〜2日あれば良い。海沿いの宮崎は春が短くて、急に真夏日が訪れる。2歳児の子どもたちには「どろんこ遊び」というものを体験して欲しい。前日の天気予報をテレビとにらめっこ。そしてあくる朝、空を仰ぎ、風の匂いでチャンスをつかむ。今年は5月8日にその日が訪れた。
 先ず、どろんこ場の土を先生が掘り起こす。土を柔らかくするため。水場には大小の器を並べて、先生が水を注ぐ。子どもたちは汚れてもよい保育所専用の服(○の中にソの字が入っている記号がついている)に着替えて待つ。
「お帽子かぶってお外に行こうか、はだしになってね」先生のかけ声に一斉に水場へ。先生「○○先生のいる所に、お水を運んでね」
 どろんこ場まで水を運ぶことから始まる。個人的な配慮はしない。自分で試す。器の中の水が多ければこぼす。器が大きければ小さい器を選ぶ。水を運ぶ途中に、重たければ水をこぼすことを思いつく。容器の握り方、又運び方も自分で工夫する。よく観察していると、順々に重いもの、大きいものへと挑戦していく姿を知ることができる。子どもたちは思い思いにその作業に熱中する。
 次はホースで土に、先生が水を十分に注ぐ。これも又面白い。土と水が混ざりあってそれこそどろんこ。何だろう?と好奇心いっぱい。始めは恐るおそる、手で足でそのうち身体でその感触を確かめていくうちに、ヌルヌル、グチャグチャがたまらない魅力となり、子どもの心をとらえ、満たされていく。黙々と遊ぶ顔の表情は何かにとりつかれた様。○○ちゃんと声をかければ、最高の微笑で答えてくれる。こうなったらしめたもの、完全にその子のフラストレーションは解消されている。まさにどろんこ天使。大人から見れば、キタナイ・・・・。
 手にドロをつけて、黒いてぶくろ、オバケー、服にドロを塗りつけて、ペンキ屋さんさながら、あらら、ズボンがドロの重みで落ちちゃった、ついでに脱いでおせんたく、ドロドロのまま干す子もいますよ。先生の足や服にペタンといたずら。どろんこの中で泳ぎだす子もいます。どうしてもドロに馴染めない子も、段々に興味を示してその内に仲間にはいっていきます。1歳児の時にこの光景を目にしていることも大切です。一年後のためにも−。
 遊びがますます展開していくうちに、皮膚についたドロが少しづつ、乾いてきたり、中に子どもの表情に変化を見つけたりしたならば、そろそろ身体を水で洗い、そしてお湯で洗います。30分が限度です。タフな子は様子を見ながら今しばらく遊ばせます。病み上がりや、身体の調子の悪い子は、残念ながら参加することができません。
 いっぱい遊んだ子どもたちは、食事のおいしいこと!そしてぐっすりお昼寝をします。
 梅雨に入る前に、あと一度チャンスがあればラッキーです。
 梅雨がきて、宮崎の暑くて長い夏が過ぎ、そっと秋が訪れ、急に気温が冷えると、さざんかの花が一斉に開きます。そして又、春のような気候にもどります。小春日和といいます。その時再び、膝から下のどろんこ遊びができます。
 子どもの心をとらえてやまない最高の遊びは− 水、砂、土、泥です。
                               (猪俣 記)

 たけのこ物語
 
 当保育所の東隣は空き地です。その一隅に竹やぶがあり、4月中旬から筍が生え始めました。筍はわずか10日程度で竹に育ってしまうといわれるので小さい内に抜いておかないと竹やぶが広がってしまうのでは・・・?と心配し1本ずつ抜いて子どもたちに見せたり、渡してみました。始めは興味のなかった子どもも、日が経つにつれ「タケノコ欲しい」「○○ちゃんもとってー!」と言うようになりました。中には、大きい筍を自力で抜いて来る子どももいて驚かされました。月齢の低い子どもには、危なくないようにと筍の皮を少しむいて渡し、大きい子どもたちにはそのまま渡して様子を見ました。
 筍を先にもらった月齢の大きい子どもたちは園庭の中央のテーブルに集まり(4〜5人)”筍を使ったお料理ごっこ”を始めました。おもちゃのスコップを包丁に見立て筍を切る作業が始まると、隣の子どもが「切れる!?」と心配そうな表情を見せていました。切れない事が分かると、筍の皮を1枚ずつむき始め、切れるかどうかをその都度判断していました。これは誰も教えていないのですが子ども自ら考えたようです。しばらくすると、スコップでも切れる細さになり3つに切れると「あらー上手に切れたわねー!」「皆さーん、筍ご飯ですよ!」と子ども同士の会話が聞こえてきました。その中の一人が、ごっこ遊びで使用した筍を「持って帰っていい?」と尋ねて来たので「いいよー」と返答すると喜んで登降園用の自分のリュックに入れ自宅に持って帰りすぐに母親に見せたようです。
 その子ども(2才10ヶ月)の母親と、保育士のやりとりを連絡帳より抜粋します。
4/20 保育士・・・筍を抜いて遊んだ様子を連絡帳に記入する。
     母親 ・・・家に帰って来て「みてー!」と筍を見せてくれました。
           よっぽど嬉しかったようでずーっと持っていました。
4/21 母親 ・・・筍はまだ持っています。しかも持ってそのまま寝ました。
4/26 母親 ・・・筍の皮をおばあちゃんとむいたようです。私(母)が見た
           時には小さくなっていました。「保育所楽しいー」と言っ
           ていました。
 このように、自分で抜いた筍を6日間宝もののようにしていた子どもの心に触れとても感動しました。”本物”に触れる、見るという経験はとても大切な事ではないかと思います。
 これからも、子どもたちが興味、好奇心を持ってくれるような機会を少しでも増やして行くようにしたいと思いました。            日高由香子 記

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