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2007年09月26日(水)14:34小さな画家たち 夏の暑さも少し薄らいだ某月某日、当所の玄関のポーチ(間口6m20cm奥行き8m)を大きなキャンバスに見たてて、2歳児の子どもたち9人が、ペンキ用のハケを使って、思い思いに絵を描いて遊びました。 先ず、 ・ 赤、黄、青の三原色のポスターカラーをそれぞれの器に溶かす。 ・ 3個の器を共同で使用する。 ・ ペンキ用のハケを使って、好きなカラーで絵を描く。 ・ どれくらい◯がいっぱい描けるかなぁ、どれだけ長い線が引けるかなぁ、と先生が見本を 示して見せる。 子どもたちの様子は、 ・ 「赤がいいー」「青がいいー」と言って思い思いの色の前に走りよる。 ・ ハケに色をつけ、じっと見つめている子。 ・ 器の中の色をかき混ぜている子。 ・ 小さな丸が、次第に大きな丸となり、やがて自分の身体を軸にして大きな丸を描く子。 ・ 大きく腕を振って色をつけている子。 ・ ハケで一カ所を塗りつぶしている子。 ・ 短い線から、段々と長く延びていく線、等々、一心不乱にそれぞれの子が夢中になって、 言葉を失っていました。頃合いを見て、 先生「さぁ、みんないっしょに、ヨーイドンしょう」と言うかけ声に、好きな色をつけたハケを持ち、一列に並んで端から端まで長い線を引きました。腰を曲げずに上半身を倒して描く。身体よりも前にハケを出しながら歩いて描く姿、等々も、徐々に身体の安定がとれるようになっていきました。腰を落とし膝を曲げて、ハケを地面につけて線を引く、という作業を自ら学んでいくようです。瞬く間に小一時間が過ぎました。遊んだ後は身体をきれいに洗ってもらって、昼食です。 玄関先のポーチ、コンクリートの地面はカラフルな模様に染められました。 後を洗い流したりはしません。「お母さん、これ描いたよ」「◯◯ちゃんがここ描いたよ」と、親の送迎のたびに親子の会話がはずみます。秋風が吹きわたる頃になると色も段々と薄れ、黙々とお絵描きに熱中していた小さな画家たちの残像が浮かびます。 (報告 猪俣美智子)
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