曽師保育所

2010年08月12日（木）13:06
グライダーポーズ

　連日猛暑の続く、7月某日。いつものように子どもたちの様子を見廻る。赤
ちゃんのクラスを覗いた時、布団の上でうつ伏せになって、両手両足を浮かせ、
気持ち良さそうにゆらゆらしているH（4ヶ月21日）の姿が目にうつった。久
しぶりに出会う新鮮な姿に、部屋の中に入ってしばらく見守る。
「いつもこうしているの、どれくらいの時間このようにしているの」と、担任
に聞く。
「よくしますよ、かなりの時間」との返事。
　お腹で身体を支えて飛行機さながらの格好である。気持ち良さそうにゆらゆ
ら。顔を横にして頬を少しの時間布団につけては、くり返している。少しの時
間とは、ほんの1秒くらい。グライダーポーズである。飽きなく繰り返すHを
飽きなく観察をはじめてから10分経っても、Hはにこにこしてご満悦の境地。
「私が来てからどれくらいしていたの」と聞けば、
「5分位はしていました」と担任の言葉。そして「そろそろミルクの時間です。
朝7時40分に飲んでいるのです」と。
　今12時10分。逆算すればもう4時間越している。
「まだ大丈夫、このまま見守りましょう」と、先生たちに言って観察を続ける。
　今日は土曜日、子どもの出席数が半分の6名で、先生が3人ついている。後
の子どもたちはお昼ごはんを済ませて、就寝前のひとときをそれぞれに楽しん
でいる。這う子、よちよちの子。ゆるやかにクーラーも入って静かな環境。
　同じポーズをなおも繰り返すH。執念というか生命力というか4ヵ月と21
日の赤ちゃんに頭が下がる。
　やがて疲れと空腹を感じてきたのか、頬を布団につけて指しゃぶりをしたり、
身体をそらして「ギャー」と叫んだりし始めた。そろそろ限界かなぁ、と時計
を見ると針は12時半に近づいていた。
　先生からおむつを替えてもらい、抱かれてミルクをのむHの姿には晴れがま
しいものがあった。因にグライダーポーズは35分続いた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（猪俣　記）

　　　雷は電気屋さん　　平成２２年７月１５日　

　６月の下旬、数日続けて雨が降りました。激しい雨と雷の音に驚いたり、雷の話を始めたりと、子どもの様子はそれぞれでした。雷の音に驚く子どもに対し、「ダイジョウブ、コワクナイヨ」「カミナリハ、アッチニイッタヨ」と声を掛けるＡちゃん（２歳２ヶ月）でした。

１日目　午前中に激しい雷が鳴り、午後からは雨のみだった6月２１日の会話
保育士　「雷すごかったね、雷さんどこに行ったんだろう？」
Ａちゃん「オソラニカエッタ」（空を指差す）
保育士　「空？」
Ａちゃん「クモノウエ、オシゴトシテル」

　　２日目　雨とともに雷が鳴り、保育所近くで激しい音が鳴って落雷した時の会話
Ａちゃん「カミナリ、ソコニイルネ」（落雷した、音が鳴った方向を指差す）
保育士　「えーっ？そこにいるの？」
Ａちゃん「ウン、オシゴト。ピカピカスルト」
保育士　「あー、ピカピカしたもんね。何のお仕事？」
Ａちゃん「ウン、デンキヤサン。ピカピカスル」

Ａちゃんの言っていた「雷のお仕事」とは、ピカピカ光る事から「電気屋さん」でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１歳児担当　　日高由香子　記）