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2011年10月22日(土)11:16曽師保育所Q&A その6Q 曽師保育所は、なぜ「保育園」ではなくて「保育所」なのですか? A 正式名称は「保育所」です。公立は「保育所」で、私立は「保育園」と思っ ている人が多いようですね。 そこで、「保育所」と「幼稚園」の違いを述べましょう。 「保育所」は厚生労働省管轄で、「保育所保育指針」という指針があり、「幼 稚園」は文部科学省管轄で、「幼稚園教育要領」という要領があります。 従って認可された保育所であれば、公立であれ私立であれ、当然「保育所」 であるべきです。曽師保育所は私立の認可保育所です。 ところが、「保育所」より「保育園」が多いのは、おそらく幼稚園の「園」 にあやかって「保育園」となったのでしょうかね。
足りないみかん 平成23年9月24日
今日の3時のおやつはみかん。子どもの人数分だけある時は問題ないのだが、その時によって、大きい小さいがあるので、按分して与えるのが常である。 比較的大きくてきれいなみかんがきた。2歳児クラス子ども10人に8個のみかん。 いつもと方法を変えて、テーブルを囲んでいる子どもたちに、ひとつ、ふたつ、みっつ、といってそれぞれの前においていく。すると、最後の二人にはみかんが足りない。 先生「どうしょう、AちゃんとBちゃんにはおみかんがない、足りない、困ったなあ」としきりに言う。皆しーんと静まり、二人に目を注ぐ。 一人の子が「カミナリがとった」と言えば、他の子たちも「カミナリがとった」といかにも納得したかのように言う。この日空は晴れて、カミナリは鳴っていない。 先生「でもね、AちゃんとBちゃんにはおみかんがないから、お腹がすいてかわいそう。どうしたらよいかなあ。先生、困ったな。どうしょう」と、次の行動を予測して待つ。案の定「あげる」といって自分のみかんをBちゃんに差し出したCちゃん。あげたのはよかったが、自分の目の前にみかんのないのに気づいて、わーんわーんと泣き出してしまった。 先生「Cちゃんのおみかんなくなったね。誰か(Cちゃんに)あげたら?」と子どもたちを見回す。どの子もあげようとしない。自分のをあげたら自分のがなくなるということを、と学んだようだ。しばらくしーんとしている。 Bちゃんがやおら、もらったみかんの皮を剥き始めた。そしてとなりのAちゃんにあげるといって、差し出した。Aちゃんはその皮を見つめるばかり。すると他の子たちも自分のみかんの皮を剥き始める。結構器用に剥く。剥いたらあとは口にそれぞれが入れるだけ。先の課題は忘れる年齢であるから。 先生「剥いたおみかん、半分あげたら?」と子どもたちに促すと、DちゃんEちゃんが、上手に半分にして、席を立ち、Cちゃんに近寄る。先にDちゃんがわたすと、Eちゃんは、もう貰ったからいいでしょう、とばかりに、席へもどる。もどったEちゃんは「はい」と言って、最初からみかんのないAちゃんに差し出した。すごいな、と思う。 それぞれにみかんは行き渡ったが、半分の子、一個の子がある。 「今度は少しずつお友だちにあげようか」と先生。 子どもたちは、小さな手で薄皮をはいだり、口に入れたりしながらも、一袋、二袋をとなりの子同士でやりとりを始める。傍観者の私も、となりのFちゃんに、「少し、Cちゃんにあげたら」と促す。とすかさずに、「F(自分のこと)は、みかん好きっちゃが」と宮崎弁で拒否された。見回したところ、話の意味は理解しているものの、にたにた笑いながら受け付けないで、並んで座っているお二人さん。暗黙の協定ができているようだ。 先生を介して、子どもたちは分け合ったりして食べたが、結局、その差、Bちゃんは一個と二袋、Cちゃんは半分。 これで良かったかどうかは別として、みかんを食べ終えると、おせんべい一枚ずつとミルクを飲んで、子どもたちは満足したようだ。 今度(来週)はCちゃんに少し余計におみかんをあげようと、密かに思う。
註・みかんの足りないのをカミナリの所為にした子は、お家でも常日頃から何 かにつけカミナリだと言い、クラスでも流行っている。 ・先生は担当保育士のこと。傍観者は筆者のこと。 (猪俣美智子 記)
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