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2012年05月02日(水)09:53みんなで「こいのぼり」をつくりました 4月の中旬より園庭にこいのぼりが揚がりました。自分たちより数倍も大きいこいのぼりを見ると、子どもたちは口々に「やねより高い♪…」とうたったり、じっと眺めては遊び、又、思い出したように立ち止まって見たりしていました。 そこで青組(2歳児)たちは、いつも下から眺めているばかりでなく、同じ高さから、こいのぼりを見ようということで、3時のおやつを持って2階のベランダに上がることにしました。めったに2階に上がることのない青組の子どもたちは、早く行きたいらしく、「はやく、はやく」と保母をせきたてます。まだ2階の部屋には赤ちゃんたちが寝ているかもしれないということで、静かに上がることを約束したものの、その嬉しさはかくしきれずに「ワァー」といってはベランダの柵をわしずかみにして、こいのぼりを見ていました。 時々、風の向きでシッポがベランダ側にくると、おやつはそっちのけで、シッポをつかまえようとしたりして、それは、それは大はしゃぎでした。 2日後に保母が「こいのぼりをつくろう」と提案すると、さっそく「ピンクがいい」「青がいい」「小さいのがいい」と口々につくりたいこいのぼりを言っていました。先ず、一人でこいのぼりをつくりたいか、みんなで大きいのをつくりたいか、を尋ねますと「大きいのがいい」ということでしたので、大きいこいのぼりに決定。どうやって作るかを尋ねますと「マジックで」「ペッタンペッタンする」「マジックでぐちゃぐちゃする」といろいろ意見がでましたが、保母が「のりでつけようか」というと、「それがいい」ということでしたので、大きいこいのぼりに、色紙をのりでつけてつくることになりました。さっそくつくりだすと、無心に自分のまわりに紙をはる子ども、のりをつける紙に必死でつける子ども、小さい手でその子なりに一生懸命つくりました。そして、50分位で大きなこいのぼりができました。 保母が手にもって見せると、「ヤッター、ヤッター」と大さわぎ!園庭のこいのぼりを指さし、「どっちがかっこいい?」と聞きますと、「こっちがかっこいい」と自分たちのつくったこいのぼりを、とても満足そうに見ていました。 2歳児担当 山田真美 註・1987(昭和62年)4月 当所の園だよりから抜粋 ・保母は保育士のこと
『かわいいごん』ふたたび 平成24年4月10日
私、猪俣は37年前、宮崎市内の大塚保育園で、3歳児16名の担任保育士をしていました。その時に月刊誌『チャイルド ブックゴールド10』(発行所・株式会社 チャイルド本社/昭和49年10月1日発行)のなかに、「ゴンがねらってるよ」(作・山元護久)というお話を題材にして保育をし、その実践記録を『かわいいごん』として、平成2年3月に(株)銀の鈴社より出版しました。 その本を読んで頂ければ分かることですが、それはさておきます。
ところが、ところがです。その当時の子どもたちといっしょに制作した物語のなかの、ゴンという怪獣を貼り絵にした現物が、37年の時を経てめざめたのです。大きさは模造紙4枚をガムテープでつなぎ合わせたものです。 これを捨てるにはもったいないと、保存方法を宮崎市内の山静堂店主の山本博之さんに相談して、三枚折れ屏風として立派に蘇りました。 そして又、このゴンの屏風をこのまま風化させても、もったいないと思い、 今在園の子どもたちに、「ゴンがねらってるよ」の読み聞かせを2歳児担任の、大下祐香がしました。1ヶ月余りのことでしたが、『「かわいいごん」ふたたびー実践記録—』としてまとめることが出来ました。 今の子どもたちが37年前の子どもとどのような関わり方をしてくれるか、興味がありました。結果は「あー、37年前の子どもたちと同じだなー」というのが実感でした。 それはきっとこの絵本の持つ魅力だと思います。 その『「かわいいごん」ふたたびー実践記録—』が当所のホームページ、ギャラリーに飾ってありますので、目にとまり、興味がありましたら、当所へ申し出下さい。三枚折れ屏風も展示してありますよ。 平成24年4月 猪俣 記
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