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2012年08月04日(土)13:48
イナイ イナイバァー

 給食の前、0歳児クラスの子どもたちは絵本や人形、お手玉などで思い思いに遊びに興じていました。そんな中、Sちゃん(1歳9ヶ月)とTちゃん(1歳6ヶ月)ちゃんは、床に座って背中合わせに自分の好きなおもちゃで遊んでいました。と急にSちゃんが立ち上がるや、部屋の隅のベッドめがけて駆け出し、下にもぐりこみました。と続けてTちゃんも追いかけて行き、彼ももぐるかと思いきや、ベッドの前に立ちふさがり、下にいるSちゃんに「バァー」といってしゃがみました。同じ動作を何回かくりかえし、お互いに興じ会っている様子です。まさに「イナイ イナイバァー」の遊びです。
 ところが、立っているTちゃんが「バァー」をはずしてしまい、期待していたベッドの下のSちゃんははずみをくらって、不思議そうに相手を捜す様子に、Tちゃんがそのことに気付き、「バァー」と答えていました。二人は顔を見合わせて大笑いをしていましたよ。
 私は、二人のこの微笑ましい光景を垣間みて、子ども同士の関わりが、「イナイ イナイバァー」ひとつで、こうも深まることかと、感心しました。
                                                保育士 川畑かおり



   ある店員さん 平成24年7月4日

 二ヶ月振りだろうか。二週間に一度は通っていた行きつけのらーめん屋に顔をだした。後方の隅の座席に腰を下ろすなり、30代位の女性の店員さんが「あーお客さんでしたね。来られるのを待っていたんですよ。あの時は間違ってらーめんをお配りし、すみませんでした。食べられた後に気がついて、今度見えたら謝りたいと毎日毎日お待ちしていたんですよ。でも、中々お見えにならないので、もしや、お気を悪くされたのではないかと、気が気でなりませんでした」と一気に話され、私の方がちょっとためらっておりましたが、すぐに思い出しました。
「あー、あの時ですね。少し味が濃かったと、思いました。でも、もう忘れていましたよ」。
「そうですか。こうして又来て頂いて本当にありがとうございました」と深々頭をさげ、胸につかえていた痛みがとれていく様子が、端からもわかる様子でした。
 定期的に食べたくなるらーめん。私は決まって、そこのその味のらーめんを食べたくなる。同じ素材、同じ味の塩らーめんを。今考えると<塩らーめん>を<らーめん>と間違えられたようだ。見た目は全く同じで味だけが違う。
 その日は、注文して食べながら、「どうしたのかなぁ、いつもの味と違う、もしかして料理の責任者が交代して看板のみは同じなのかなぁ」とあれこれ思いめぐらしながら頂き、他においしいらーめん屋を見つけなければとも、思ったことでした。
 折しも事情があってしばらく通えなかったので、次に行く時は、全く記憶になく、やはりあのおなじ味をもとめて訪れた次第です。身体が要求したのでしょうね。
 それにしても、また来てくれるだろうか、私が来たら謝ろうと、二ヶ月も待っていてくれた店員さんの、お客に対する深い謝罪の念には、見習うべきだと思いました。
                                                     猪俣美智子記



   はなしょうぶ 平成24年6月6日

 忙しい、忙しいー。これが私の口癖になっているようだ。人生いかに生きるべきか?生き甲斐とは?本当に何のために生きているのだろう。ふとそう思う昨今である。
 二十代のころ、毎日単調な生活のなかに、瞬間的に自分を見失いそうになる時があって、そのような時は旅に出かけたものだ。それは、今はままならぬ。
 市民の森(宮崎市内)の西園に「はなしょうぶ」が咲いていますという、小さな新聞記事が目に入り、「はなしょうぶ」という優美な名に、何か救いを求めて、さっそく行きたくなる。今日は、保育所は休日であるが、休日こそ貯まった仕事ができるので、朝から出勤して仕事に専念。
 雨雲がただよい、出かけるには二の足を踏みそうな天気。忙しい、忙しい。でも行ってみたい。天気などかまわない。返って雨けむる広い水田の中にパーと白く咲いている菖蒲園を邪魔されることなく、ひとり満喫できるだろう。雨の菖蒲園、いいなぁーなどと空想する。
 自家用車を飛ばして10分。咲いている、咲いている。見事である。白い花、薄紫、網目模様の入った紫。広い水田につぼみと、開いた花とが見事につり合って美しい。カッと晴れた日差しのもとより、薄日和の方がいい。胸のうちの急に大きく開かれるのを覚え、来て良かったーと心が和む。水田を一回りし、斜面に腰をおろし、その水のきれいなこと、又まじまじと目をやれば、葉の間より高く抜きんでて、たくましくかかげる花弁の美しさに惚れ惚れとする。画帳を持って来るべきだったと後悔する。
 雨雲の間から、つかの間らしい陽が射しはじめた。人出が急に多くなってきたようだ。さぁ帰って仕事のつづきをやろう。今夜は二時くらいまで頑張ろうかな。忙しさに殺されてはならない。

 これは1977(昭和52)年5月25日付け、当保育所の園だよりに掲載した、当時園長の私の記事である。
 それから、35年ぶりに私は同じ「はなしょうぶ園」を訪れた。昨日(5月27日)まで「はなしょうぶ祭り」があり、その美しさは当時と変わらなかった。
 
 平成24年6月1日                                            (猪俣 記)

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