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2021年09月17日(金)14時50分

水のあけ移し

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           小布巾で拭いている芙逢ちゃん(1.8歳)
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             小布巾を丸めて絞っています。

              
 1.5歳〜2.9歳の子ども11人を前に、小盆、お椀2個、小布巾を準備して、保育士
がお椀に差した水を静かに傾けて、別のお椀に移す作業を何回も繰り返して見せます。
水がこぼれたら、小布巾で拭き、絞ります。
  
 子どもたちは好奇心の目で観察し、そしてそれぞれが作業開始。お椀の水を飲もうとする子、じっと隣のお友だちの様子を見てから始める子。すぐに始める子、沈黙の時間が続きます。そこには一つのテーブルに保育士がつき、移す様子、集中する時間をみます。
 飽きがきて、勝手に遊び始めた子には、他の遊びに誘います。15分、20分、30分、と時間の経過とともに人数が減ってきます。
 残り3人、2人、そして一人になった芙逢ちゃん(1.8歳)。何回もあけ移しを上手に繰り返し、溢れると小布巾で拭きます。絞る手際は年齢的に今一ですが、挑戦しています。保育士が絞ってあげると「ありがとう」。
 途中、席を移してもそのことに熱中。時間が迫って給食の準備をしなければならないので、隣の赤ちゃんたちの保育室に移動してもらう。それでも続きを行う。繰り返すその作業に飽きません。隣で給食が始まると、お椀を重ねて、おしまいと、保育士に差し出す。52分経過。長い集中時間でした。

 『モンテッソリー教育』(理論と実践)日常生活の練習 第二刊によると次のような記述があります。
    ある日、モンテッソリーは円柱さしの作業をしている3歳の女の子を見て非常に関心をもち、ちょうどその子の成長に適した教具でしたが、3歳にみられる精神集中よりもさらに遥かなものがあったので、女教師に頼んで他の子どもたちに歌をうたわせたり、その子のまわりを回らせたりしたのです。ところが、その子はこの騒ぎには無関心で自分の作業を繰り返しているのです。そこでモンテッソリー自ら妨害を試みたのですが、同じく作業を繰り返したのです。そうしてその子は同じ作業を何回か繰り返したのち、それを終えました。長い集中時間のあとであるにもかかわらず少しも疲れた様子を示さなかったのです。    
 
 現場で保育している私たちにとっては、どんなに声がけしても耳を貸さずに自分の作業に集中している子がいます。その時期に必要なものを獲得するために、環境中の特定の要素に対して、特別に敏感な感受性が、一定期間だけ現れてくるのです と、モンテッソリーは述べています。
 ここに子どもたちに試みた水のあけ移しで、芙逢ちゃんの作業に教えられるものがあります。
                   2021.8.31     写真/文 猪俣美智子

2021年07月27日(火)13時58分

おおかみさんになりたい

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          短冊に書いた願い事  かれんちゃんの母親

 7月7日七夕飾りに保護者より、子どもに代わって願い事を書いてもらいました。
短冊に「おおかみさんになりたいです」、そしてそのイラストが可愛いく、目を引きました。「えっ、なぜ?」、おおかみといえば、私の中には怖い、悪者というイメージがあります。かれんちゃん(2歳9ヵ月)のお便り帳を見たら、お家で、デイズニー名作アニメ15『3びきのこぶた』(2001年6月19日 第6刷発行)が好きでよく見ている様子が伺えました。なるほど!
 
 そこで、母親にその絵本を貸していただき、かれんちゃんに寄り添って見ました。
「わらのおうちだね」「そう」、「きのおうちだ」「そう」と、かれんちゃんがページをめくっていきます。れんがの家ができ、立ち上がったおおかみがブォーッと息を吹き込んでいる姿に思わず「かっこいいね」と絵に共感して、言ったところ「うん、かっこいい」とかれんちゃん。またまた、なるほど! 幼い子どもには、物語の内容よりも目に訴える力が強いと、新しい発見でした。
                                       猪俣美智子記

2021年06月16日(水)15時25分

弥季(ひろき)ちゃん

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         大きくなりました。 ひろきちゃんとエリカちゃん
                           写真提供 父親

 当所は3歳未満児までの保育所なので、翌年は転園しなければなりません。下にいる妹は当保育所に残して、毎日2ヵ所の園の送迎をひろきちゃんの親はしています。上の子どもを先に迎えに行って、それから下の妹を迎えに来るというわけです。
 ひろきちゃんは妹を迎えに来ると、決まって近所を探索します。「ひろき帰るよ。どこにいる?」と探せばどこからか現れて一緒に帰りますが、見つからない時には、そのままにして帰宅される時もたまにあって、親の方が懸命に探すこともあるとか。
  
 ある日のこと、夕方、当所近くのドラッグイレブンの前の歩道を私一人歩いていると、
「こんにちは」と男の子が挨拶をし、一緒に肩を並べて歩き出しました。
「こんにちは、ひとり?」と、聞く。ちゃんと挨拶をする感心な子だと思い、ふ
と顔を覗き、「ひろきちゃん?」と尋ねると「うん」という。
私   「どうしたの?」
ひろき「ママとエリカ(妹)がひろきを置いて帰った」
…  「そう、じゃーね、ひろきちゃんの所まで一緒に行こう」
ひろき「ひろきのうち知ってる?
…  「知ってるよ」
ひろき「川の橋を通って治療院があるよ」
…  「じゃ、そこまで行こう」
ひろき「うん」。しばらく二人で歩く。
ひろき「だーれ?」と、私に尋ねたので、私ははめていたマスクを取る。すると
   とにっこり笑って、「保育園の先生」と、思い出したようだ。
ひろき「どこを治療するの?」と尋ねられる。
…  「どこも治療しないよ。ひろきちゃんの家に一緒に行こう」
ひろき「ひろきのうちはとおーいよ、ずっとずっと向こう」、治療院と自分の家を
   区別しているようだ。
…  「そう、遠いんだね」
ひろき「うん」。
   以前は治療院に住んでいたが、その後引っ越して祖父母と住んでいること
   を聞いていたので、
…  「何人で住んでいるの?」、すると、すかさず
ひろき「8人」と答える。6人だと思うが、誰か他にもいるのかなと思いながら…  「いっぱいだね」。

   ひろきは、話題を変えて、
ひろき「ひろきね、自転車持ってるよ。小さい車とったよ」。小さい車とは補助輪
   こと。話がとんで、
ひろき「いっぱいもってるよ」
…  「何を?」。
ひろき「車、パパはじゅう(10)、ひろきははち(8)、エリカはよんこ(4個)」…  「うん?」、分からないままに「そう、すごいね」。

   こん度は私が話題を変えて、
…  「ひろきちゃんの保育園はどこ?」と、聞く。指差して、
ひろき「あっち行って、こう行く」と言う。保育園の改築のことを知っていたの
   で仮園舎はどこかと、聞く。確かに彼の指差す方向だ。
…  「新しい保育園になるんだね」といえば
ひろき「どうして、知ってるの?」と。
…  「あのね、ひろきちゃんのパパから聞いたの」
ひろき「うーん」。

   また、話は変わって、
ひろき「何で歩いているの?」と聞く。
…  「お散歩しているの」と言えば
ひろき「うーん」。しばらく考えて
ひろき「治療院まで行って帰れる?」と心配そう。
…  「帰れるよ」。

   話は二転、三転して
ひろき「パパはお金がないから、いっぱいお仕事するの。お仕事してお金をもらっている。ひろきに何も買ってくれない」と、悩みを打ち明ける。折しも一の宮交差点に差しかかっている。
… 「ひろきちゃんがごはん食べたり、お洋服を買ってもらったりしているのはパパのおかげよ」と説明するけど、分かったかな?「じゃ、ひろきちゃんの欲しいものは何?」と聞きたかったけど、交差点の信号待ちになる。私はいつもの癖で電信柱に寄り添って立っていると、「こっちだよ、ここから行くとよ、おいで」そして「青になったら渡ろう」と、はっきりしている。青になると横断歩道の白い横線の上を大股で飛び飛び渡るひろきちゃん。

 パチンコの宝会館前にくると、「ここは宝くじ売ってるよ」と。宝会館の宝だろう。「あら、お花がもうさいている」と、玄関前の植え込みを指さす。「朝、おじちゃんが植えていた」とのこと。

 治療院がそうすぐそこ。「ひろきのパパ」と見つけるなり、走って行って家の後ろ庭にはいる。「ありがとうございました」と、丁寧に私にお父さんが頭を下げる。
「ひろきちゃん、バイバイ」と手を振ると、「こら、ひろき、ちゃんと頭を下げて、ありがとうございましたって言いなさい」。腰を深く折って「ありがとうがざいました」。そして「バイバイ」。その時、ちょうど母親が車でかえってくる。ひろきちゃんを探しに行っていたとのこと。
 共に歩いた楽しい20分間の出来事でした。
     
         2016.5.13(金)18:00過ぎ  ひろきちゃん5歳8ヵ月

 2021.5月某日 母親とエリカちゃんを連れて、当所を訪れ、ひろきちゃんは
スポーツ野球少年団でがんばっていると報告あり。
                                  猪俣美智子記

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