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2021年07月27日(火)13時58分

おおかみさんになりたい

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          短冊に書いた願い事  かれんちゃんの母親

 7月7日七夕飾りに保護者より、子どもに代わって願い事を書いてもらいました。
短冊に「おおかみさんになりたいです」、そしてそのイラストが可愛いく、目を引きました。「えっ、なぜ?」、おおかみといえば、私の中には怖い、悪者というイメージがあります。かれんちゃん(2歳9ヵ月)のお便り帳を見たら、お家で、デイズニー名作アニメ15『3びきのこぶた』(2001年6月19日 第6刷発行)が好きでよく見ている様子が伺えました。なるほど!
 
 そこで、母親にその絵本を貸していただき、かれんちゃんに寄り添って見ました。
「わらのおうちだね」「そう」、「きのおうちだ」「そう」と、かれんちゃんがページをめくっていきます。れんがの家ができ、立ち上がったおおかみがブォーッと息を吹き込んでいる姿に思わず「かっこいいね」と絵に共感して、言ったところ「うん、かっこいい」とかれんちゃん。またまた、なるほど! 幼い子どもには、物語の内容よりも目に訴える力が強いと、新しい発見でした。
                                       猪俣美智子記

2021年06月16日(水)15時25分

弥季(ひろき)ちゃん

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         大きくなりました。 ひろきちゃんとエリカちゃん
                           写真提供 父親

 当所は3歳未満児までの保育所なので、翌年は転園しなければなりません。下にいる妹は当保育所に残して、毎日2ヵ所の園の送迎をひろきちゃんの親はしています。上の子どもを先に迎えに行って、それから下の妹を迎えに来るというわけです。
 ひろきちゃんは妹を迎えに来ると、決まって近所を探索します。「ひろき帰るよ。どこにいる?」と探せばどこからか現れて一緒に帰りますが、見つからない時には、そのままにして帰宅される時もたまにあって、親の方が懸命に探すこともあるとか。
  
 ある日のこと、夕方、当所近くのドラッグイレブンの前の歩道を私一人歩いていると、
「こんにちは」と男の子が挨拶をし、一緒に肩を並べて歩き出しました。
「こんにちは、ひとり?」と、聞く。ちゃんと挨拶をする感心な子だと思い、ふ
と顔を覗き、「ひろきちゃん?」と尋ねると「うん」という。
私   「どうしたの?」
ひろき「ママとエリカ(妹)がひろきを置いて帰った」
…  「そう、じゃーね、ひろきちゃんの所まで一緒に行こう」
ひろき「ひろきのうち知ってる?
…  「知ってるよ」
ひろき「川の橋を通って治療院があるよ」
…  「じゃ、そこまで行こう」
ひろき「うん」。しばらく二人で歩く。
ひろき「だーれ?」と、私に尋ねたので、私ははめていたマスクを取る。すると
   とにっこり笑って、「保育園の先生」と、思い出したようだ。
ひろき「どこを治療するの?」と尋ねられる。
…  「どこも治療しないよ。ひろきちゃんの家に一緒に行こう」
ひろき「ひろきのうちはとおーいよ、ずっとずっと向こう」、治療院と自分の家を
   区別しているようだ。
…  「そう、遠いんだね」
ひろき「うん」。
   以前は治療院に住んでいたが、その後引っ越して祖父母と住んでいること
   を聞いていたので、
…  「何人で住んでいるの?」、すると、すかさず
ひろき「8人」と答える。6人だと思うが、誰か他にもいるのかなと思いながら…  「いっぱいだね」。

   ひろきは、話題を変えて、
ひろき「ひろきね、自転車持ってるよ。小さい車とったよ」。小さい車とは補助輪
   こと。話がとんで、
ひろき「いっぱいもってるよ」
…  「何を?」。
ひろき「車、パパはじゅう(10)、ひろきははち(8)、エリカはよんこ(4個)」…  「うん?」、分からないままに「そう、すごいね」。

   こん度は私が話題を変えて、
…  「ひろきちゃんの保育園はどこ?」と、聞く。指差して、
ひろき「あっち行って、こう行く」と言う。保育園の改築のことを知っていたの
   で仮園舎はどこかと、聞く。確かに彼の指差す方向だ。
…  「新しい保育園になるんだね」といえば
ひろき「どうして、知ってるの?」と。
…  「あのね、ひろきちゃんのパパから聞いたの」
ひろき「うーん」。

   また、話は変わって、
ひろき「何で歩いているの?」と聞く。
…  「お散歩しているの」と言えば
ひろき「うーん」。しばらく考えて
ひろき「治療院まで行って帰れる?」と心配そう。
…  「帰れるよ」。

   話は二転、三転して
ひろき「パパはお金がないから、いっぱいお仕事するの。お仕事してお金をもらっている。ひろきに何も買ってくれない」と、悩みを打ち明ける。折しも一の宮交差点に差しかかっている。
… 「ひろきちゃんがごはん食べたり、お洋服を買ってもらったりしているのはパパのおかげよ」と説明するけど、分かったかな?「じゃ、ひろきちゃんの欲しいものは何?」と聞きたかったけど、交差点の信号待ちになる。私はいつもの癖で電信柱に寄り添って立っていると、「こっちだよ、ここから行くとよ、おいで」そして「青になったら渡ろう」と、はっきりしている。青になると横断歩道の白い横線の上を大股で飛び飛び渡るひろきちゃん。

 パチンコの宝会館前にくると、「ここは宝くじ売ってるよ」と。宝会館の宝だろう。「あら、お花がもうさいている」と、玄関前の植え込みを指さす。「朝、おじちゃんが植えていた」とのこと。

 治療院がそうすぐそこ。「ひろきのパパ」と見つけるなり、走って行って家の後ろ庭にはいる。「ありがとうございました」と、丁寧に私にお父さんが頭を下げる。
「ひろきちゃん、バイバイ」と手を振ると、「こら、ひろき、ちゃんと頭を下げて、ありがとうございましたって言いなさい」。腰を深く折って「ありがとうがざいました」。そして「バイバイ」。その時、ちょうど母親が車でかえってくる。ひろきちゃんを探しに行っていたとのこと。
 共に歩いた楽しい20分間の出来事でした。
     
         2016.5.13(金)18:00過ぎ  ひろきちゃん5歳8ヵ月

 2021.5月某日 母親とエリカちゃんを連れて、当所を訪れ、ひろきちゃんは
スポーツ野球少年団でがんばっていると報告あり。
                                  猪俣美智子記

2021年04月26日(月)13時46分

ドミノ倒し

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         井型ブロックでドミノ倒しに興じる2歳児

 「5、4、3、2、1……」。一瞬の静寂のなか、「カタカタカタ……」と、勢い
 よくブロックが倒れていく音だけがホールに響き渡り、全部倒れると、今度は子ど
 もたちの歓声が響き渡ります。「やったー」。
 2歳児クラス18名がブロックでドミノ倒しをしている光景です。
 保育士が井型ブロック(高さ13㎝)約100個を並べている間、子どもたちは不思議と邪魔をせず、静かに見守っていてくれます。36の瞳から繰り出される期待感がひしひしと伝わってきます。
 並べ終わると「じゃぁ、今日は咲綾ちゃんにお願いします」と、押してもらいます。連日、順番で押してもらいます。
 
 子どもたちに代わって保育士がブロクを100個並べている様子を見守っている集中力、そして次々に押されて倒れていく時の緊張感、全部倒れた時の歓び、その作ったものが壊れる子どもの心理的状況(破壊精神)、つまり一連の流れを見守ることは大事だと思います。さぁ、明日は剛ちゃんの順番、楽しみです。保育士冥利です。
                                 2歳児担任 武田正子記

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